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コラム

デビアス、人工ダイヤモンドを販売へ2018-05-30

少し前のコラムでアルゼンチンの通貨危機について触れましたが、今度はトルコで通貨危機が起きそうな気配です。
こうなってきますと新興国だけでなく、ギリシャやイタリアなどEUの財政に問題を抱えた国々にも注目したいと思います。
通貨危機がすぐそばまでやって来そうです。

さて今日は「デビアス、人工ダイヤモンドを販売へ」というお題です。
まずはこちらの記事をご覧ください。

https://www.bloomberg.com/newshttps://www.bloomberg.com/news/articles/2018-05-29/de-beers-is-said-to-make-u-turn-by-selling-man-made-diamonds

こちらの記事は英語ですので、要約しますと、
・高価な宝石を購入することに抵抗を感じる若い方々を対象
・デビアスの人工ダイヤモンドは、キュービックジルコニアなどの模造石と違って、採掘されたダイヤモンドと同じ特徴、化学的な要素を持っている
・デビアスの人工ダイヤモンドは機械を使用しないと鑑定できない程、先進的な品質
・現在流通している人工ダイヤモンドは、1カラット=およそ4,000ドル(約43万円)
・現在流通しているダイヤモンドは、1カラット=およそ8,000ドル(約86万円)
・デビアスは、ダイヤモンドと人工ダイヤモンドをはっきり区別しており、人工ダイヤモンドに等級を設けない
・人工ダイヤモンドを1カラット=800ドル(約8万7千円)で販売
このような内容が書かれています。

このコラムでは過去に「キュービックジルコニアはダイヤモンドではありません」というような内容を書きましたが、先ほどの記事によりますと人工ダイヤモンドは、キュービックジルコニアとは違って、化学的な意味ではダイヤモンドと同等なもののようです。

さらに、天然石ダイヤモンドのおよそ半額で人工ダイヤモンドが販売されていて、人工ダイヤモンドの市場は年々増加しているようです。

こうなってきますと、世界最大のダイヤモンド業者デビアスも人工ダイヤモンドを無視できなくなったのでしょう。
人工ダイヤモンドの市場に参入すると共に、人工ダイヤモンドの価格破壊を狙っているようです。
これはつまり、天然石のダイヤモンドの価値を守る行動という事でしょう。



人工ダイヤモンド、今後、どう動いていくのでしょうか。



それではまた、次のコラムでお会いしましょう。

ブランパン2018-05-19

今年は季節の移ろいが早く、どうやら梅雨入りが早そうです。
また、例年に比べ雨が例年並みか多めという予想。
来週は、梅雨入り前の貴重な晴れ間になりそうです。

さて今日は「ブランパン」というお題です。
ブランパンと聞いてもピンとこない方の方が多いのではないでしょうか。

まずは、こちらをご覧ください。



ブランパン ヴィルレ YG/LB AT
買取価格 220,000円

ブランパンというのは、高級腕時計のメーカーなんです。
歴史は結構古くて1735年創業の世界最古の時計メーカーと言われています。

しかし、残念ながら日本での知名度は、あまり高くはないと思いますね。
時計愛好家なら当然知っているブランドなのですが、一般の方々にはほぼ知られていないのではないでしょうか。

このブランパン、創業以来、紆余曲折あったようですが、現在ではオメガと同じブランドグループに所属しています。
また、ブランパンの営業方針は「クォーツは使わない」という事なので、機械式腕時計のみで勝負しているメーカーです。

このように、評価は高いものの知名度が低い時計メーカーの場合、査定が難しいケースが多々あります。
質屋によって査定額に差が出やすいお品物ではないでしょうか。


最近、松山市には質屋や買取店が多く出店されるようになりましたが、にわか鑑定士にはくれぐれもご注意ください。

アメリカ利上げの影響と金価格2018-05-18

沖縄が梅雨入りしたそうですが、今年はちゃんと雨が降るのでしょうか。
昨年は、水不足ギリギリで恵の雨が降ったような記憶がありますが、どうなることでしょうか。

さて今日は「アメリカ利上げの影響」というお題です。
このコラムでは、オバマ政権の時からずっとアメリカの利上げについて取り上げてきましたが、ここに来てアメリカ利上げによる懸念が現実のものとなってきそうです。

アメリカ利上げによる懸念とは、つまり「新興国からの資金引き上げ」です。
この新興国からの資金引き上げが何を引き起こしてしまうかと言いますと「新興国の通貨安による通貨危機が発生」という事が懸念されます。

これはどういう事かと言いますと、2008年のリーマンショックをきっかけにアメリカをはじめヨーロッパ各国では、低金利政策と大規模な量的金融緩和政策を取ってきました。

もちろん、日本でもこのような政策が取られました。

つまり、世界の主軸通貨であるドル、ユーロ、円がほとんどゼロ金利という状態になった訳です。
こうなると、金利の付かない通貨を持っているよりも、金利が高い新興国の通貨を持っていた方が有利だという事になります。

この結果、
「新興国通貨が買われる」
     ↓
「新興国に資金が流入する」
     ↓
「新興国の景気が上がる」
     ↓
「新興国の株価が上がる」
このようなサイクルが生まれることに繋がっていきます。

しかし、アメリカが利上げをするとこのサイクルが逆転し始める訳です。

つまり、
「新興国の通貨が売られる」
     ↓
「新興国から資金が引き上げられる」
     ↓
「新興国の景気悪化」
     ↓
「新興国の株価下落」
こういった事が起こる可能性が高まります。

そして、現実にどういった事が起き始めたかと言いますと…


まずは、こちらの記事をお読みください。

「アルゼンチン、緊急利上げで政策金利40%に」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30134090V00C18A5000000/

このように、財政基盤が脆弱な国では早くも通貨安が起き始めているのです。
オバマ政権の時代から言われ続けていた「アメリカ利上げによる懸念」が現実のものとなり始めました。



通貨危機への懸念は、金価格にとって上昇要因になります。
また、ドル高へと進む=円安へと動く、こういう事ですから、これもまた金価格にとって上昇要因になります。



しばらくは、新興国の通貨へ注目しましょう。



それではまた、次のコラムでお会いしましょう。

イスラエルのアメリカ大使館、エルサレムに移転2018-05-17

5月に入り、半分が過ぎました。
早くも「真夏日」「熱中症に注意」なんて言葉が聞こえてきました。
今年も長い夏になりそうです…

さて今日は「イスラエルのアメリカ大使館、エルサレムに移転」というお題です。
何ヶ月か前のコラムで、イスラエルのアメリカ大使館がエルサレムに移転される事がリスクとなるだろうというようなコラムを書きましたが、いよいよ大使館移転が現実のものとなりました。

このコラムをずっとお読みの読者の方々はもうお分りだと思いますが、リスク増える=金価格上昇要因となりますので金価格には影響が出るはずです。

では、実際の値動きを見てみましょう。
大使館がエルサレムに移転される報道がなされた前後の金価格を見てみますと…


2018.5.14 金買取価格
純金 インゴット
¥4,860-

2018.5.15 金買取価格
純金 インゴット
¥4,860-

2018.5.16 金買取価格
純金 インゴット
¥4,810-
前日比-50円

2018.5.17 金買取価格
純金 インゴット
¥4,810-


このように一時的ではあると思われますが、前日比-50円と値を下げています。
金価格の予想は難しいですね…

ただ、アメリカ大使館がエルサレムに移転されることは、やはりリスク増である事は間違いないと思いますので、事実、パレスチナとイスラエルの衝突が起きており、多数の死傷者が出始めています。

ですので、金価格にとってはしばらくの間、上昇圧力を受けた状態でマーケットが進むと思われます。

また、これも重要な要因になると思いますが、今回のアメリカ大使館がエルサレムに移転されることについて、実は日本は反対の立場を表明しています。

なんとなくの雰囲気ですが、日本はアメリカのやる事に全部賛成するという風に思っている方が多いと思います。

しかし、今回のアメリカ大使館がエルサレムに移転されることについて日本は反対の立場を表明していますし、単に反対の立場というだけでなく、国連安全保障理事会での大使館移転撤回を求める決議では日本が議長国だった訳ですから、これはもうハッキリと反対の立場という事です。

そう言えば、5月初旬に安倍首相がイスラエルを訪問した際、夕食会で出されたデザートが物議を醸していましたね。 紳士靴の形をした金属製容器にチョコレートを入れたデザートが出されたとか何とか。

話を戻しますが、アメリカ大使館がエルサレムに移転されることで中東和平が遠のいたことは間違いなく、結果としてリスクが上がっています。



金価格はしばらく高値安定でしょう。



それではまた、次のコラムでお会いしましょう。


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